「歴史ミステリー大辞典」へようこそ
日本の歴史は知れば知るほど謎やミステリーが多いことに気づきます。
例えば、大坂夏の陣で自刃したとされる豊臣秀頼は、実は薩摩（鹿児島）に逃亡して生存していたという説があります。
焼け跡から秀頼の遺体が確認できなかったことから、そのような噂話が生まれたのですが、なぜか薩摩（鹿児島）にも秀頼が暮らしていた痕跡が複数残っています。
真実は「自刃」なのか、それとも「逃亡」なのか？
その答えは誰にもわかりません。
もちろん、歴史学者は「歴史の真実」を探るために日々奮闘していますが、詰まるところ100％正確な真実は（タイムマシーンでもない限り）誰にもわからないのです。
でも、だからこそ、そこに「浪漫」があります。
永久に解き明かされない謎解きの前に「あーでもない」「こーでもない」と議論をしたり、独自の説を唱えたりすることに歴史を学ぶ醍醐味があります。
そこで、「歴史ミステリー大辞典」では、日本の歴史の中で生まれた様々な「謎」や「ミステリー」をわかりやすく、面白い図解付きで解説していきます。
歴史学者が書く論文のような難しいものではなく、このページをきっかけに少しでも「日本史」に興味を抱き、そこに登場する人物たちのことを知っていただきたいという思いから執筆しています。
なぜなら、彼らがつむいできた歴史の積み重ねの上に、今私たち現代人が暮らしているのだから。
官軍であれ賊軍であれ、彼らの存在と行動の1つ1つが現代日本をつくったわけです。
だから、私は全ての登場人物に感謝と畏敬の念を込めて文章を書いてまいります。
是非楽しみながらお読みください。
